◆シャワーのお湯で空気汚染◆
  水道水には塩素(カルキ)が含まれており、その量なら健康な人に影響を及ぼすことは少ないといわれています。
  しかし、この
塩素水中の有機化合物と化学反応をして、発ガン性物質といわれるトリハロメタンを発生すると聞けば
  話は別です。
   静岡県立大学の研究で、
水道水に含まれるトリハロメタンが、給湯設備などによって加熱された際に発生し、浴室内
  
の空気中に拡散するというものが発表、報告されました。しかも、その濃度は1m当たり2マイクログラムを超え、
  間や寝室などほかの部屋に比べて
数倍屋外と比較すると約100倍だということです。
   すでにその発ガン性が指摘されているトリハロメタン。さらに『人体に与える影響は未知数』とされていますが、影響
  が未知数なだけに怖いことです。
   また、現在
トリハロメタンによる空気汚染の予防策は『浴室の換気をすること』のみだそうです。毎日当たり前のように
  使っている水道水は、使い方によっては有害な可能性もあるのです。


 
  ◆アトピーの人も要注意◆
   ダニや卵などの食べ物が、アトピー性皮膚炎の誘発原因ではないかといわれています。しかし、もっと身近なものである
  
水道水が、肌の弱い人やアトピー性皮膚炎の人などにダメージを与えているというのです。
  その一因は
塩素です。(日本美容皮膚科学会)
   これまで、アトピー患者がプールに入ると、プールに含まれている塩素によって症状が悪化することは、臨床的にも判明
  しています。アトピー患者の中には、断固としてプールに入らない人も少なくはありません。
   安全と思われていた
水道水ですが、地域によって差はあるものの、塩素濃度は0.1〜1PPM程度(1PPM=1mg/L)
  です。なかでも
0.5〜1PPMという数値は、実はプールの塩素濃度とほとんど変わらない値なのです。つまり、この水道
  
水を使ったお風呂に入ることは、アトピー患者が避けてきた『プールに入ること』とほとんど変わりません。しかも、シャワー
  の場合は水が玉状になり、皮膚に触れる面積が広くなるため、
短時間で大量の塩素を浴びる結果になってしまうともいわれ
  ています。
   予防策は、水道水を
煮沸するか、浄化設備を整えること以外に、今のところ方法はないそうです。


   ◆流産の危険性もあり◆ 
   水道水に含まれているトリハロメタンが原因で、女性が妊娠した際に流産を引き起こす可能性があるといいます。
   これは、アメリカのカリフォルニア州健康局が1998年に発表したもので、妊娠初期(妊娠3ヶ月以内)の女性がトリハロメ
  タン含有量0.075PPM以上の水道水を1日5杯以上飲み続けると、流産する確率が
15.7%になるというものです。
  トリハロメタン含有量が0.075PPM以下、もしくは1日に飲む水道水が1日5杯以下の場合の流産する確率は
9.5%
  つまり、この報告では、1日に5杯以上の水道水を飲み続けると、大幅に流産する確率が高くなることを示してるわけです。
  ちなみに、アメリカ環境保護局(US,EPA)の水質基準でトリハロメタン含有量は0.1PPM以下で、日本も同様の数値
  を定めています。
   すでに同州の該当地域では、女性に対して
水道水を飲む際には数分間煮沸をするか、炭素除去装置(浄水器等)を設置
  するように呼びかけているとのことです。
   一方、日本といえば、厚生省が全国の浄水場の水をサンプルにして調査した結果、トリハロメタン含有量が0.07PPMを
  超えたサンプル数は約48で全体の約1%程度と楽観視しています。アメリカの調査内容によっては、検討したいという
  日本。このままで日本の水道水は大丈夫なのでしょうか?


   ◆発ガン性やガン促進の可能性も!?◆
   日本人の病気死亡率トップのガン。なかでも胃ガンは、日本人の食生活の変化によって年々増加傾向にあります。その
  
胃ガンにも水道水に含まれている塩素系化合物による魔の手が伸びているといいます。
   日本の国立医薬品食品衛生研究所の研究グループがラットを使った研究で、
胃ガンに影響を与えているのは、水道水
  
に含まれる『MX』と呼ばれる塩素化合物だと。これは細胞の遺伝子に損傷を与える作用があり、甲状腺や肝臓での発ガン
  
性を持っているそうです。さらに、同研究グループの調べによると、このMXそのものが発ガン性物質に作用してガン細胞
  
の増殖を促進させる働きをも持ち合わせていることがわかったといいます。
   この研究はあくまでも高濃度のMX(水道水の1000倍)を投与した実験のため、ただちに水道水が危険、とはいいきれ
  ませんが『今後は塩素に代わる消毒法の開発が必要』であることを伝えています。



   ◆水道水にも環境ホルモンが!?◆
   男性の精子が減少したり、女性の生殖機能や人体の発育のバランスに悪影響を及ぼす『環境ホルモン(内分泌攪乱物質
  の総称)』。その
環境ホルモンが、水道水に含まれているというから聞き捨てならないことです。
   これは1998年に大阪市内
水道水から9種類の環境ホルモンが検出されたことから、問題視され始めたものです。学識
  経験者の話によると、水道水の中に含まれる環境ホルモンを摂取しないようにするには『現在のところ、
活性炭を使った浄
  水
器をつけるのが最善の策』だそうです。
マスコミもクローズアップする
意外に危険な『水の現状』です!